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馬場造園課さんのお話を聞いてきました。
我々が注視しているJRA競馬場の馬場を作っている中の人が
お話をしてくれるそうなので、ちょっと行ってきました。

↓ JRA(ゲートJ)ホームページより。

競馬の情報発信スペースGate J.(東京・新橋)では、
3月11日(木)は、『馬場のすべて教えます』として、
JRA 美浦トレーニング・センター高田順一馬場造園課長を講師に
馬場について色々な角度から話して頂きます。
 http://www.gatej.jp/news_100311.html

↓高田さんは、競馬場での警備バイトがきっかけで
 JRAに入られたそう。馬券購買者出身ではなかった?
 司会はグリーンチャンネル番組の小島さん。
 さすがにプロらしく豊富な知識で、
 的確な質問振り、進行の仕切りをされていました。

馬場のすべて教えます

↓ まず、芝の種類を。
   寒いのに強い、暑いのに強いとかいろいろあるそう。

芝の種類

↓冬場に枯れて黄色くなってしまう
 日本在来の?野芝の上から被せるように、
 寒い所に強い「洋芝」の種を撒く事で、
 両種を混ぜた状態を作るそうです。

上から→オーバー
種を撒く→シード

とのこと。

そういえば、もうすぐ春の高校野球シーズンですが、
かの甲子園球場も競馬場と同じく、洋芝を植えて
時季的に不自然な緑のグラウンドを演出しているようだ…との事です。
野球場もオーバーシード!?

オーバーシードとは

ちなみにこの、冬でも枯れない緑の芝コースづくり。
ジャパンC開始初期の際に、外国関係者から
「日本はシーズンオフに俺たちを呼ぶのかよ?何だこの枯れた芝は!」
みたいなクレームが付いたのを機に、始まった取り組みだそうです。

↓混じった状態の写真。

混じった状態

開催で痛んだ芝は、長期間の開催休み中に
全部張り替えたりするそうです。
↓写真の中山競馬場は、皐月賞の開催後、
ダービーの頃にはもう張り替えてしまっているのですね。

春と秋の開催間隔の若干短い東京(全張り替えはできないそう)より、
中山の方が芝の生育期間を十分取れる事は想像どおり。
新しく張り替えた未使用芝を
じっくり育てた状態で使える9月の中山開催は、
超最良の芝状態だそう。

↓ 60cm×30cmの芝の固まりを、並べていくようにして植えるそう。
 田植え的な人海戦術。
 夏場の暑〜い中、相当な重労働だそうです。

芝の貼り替え1

ちなみに、その芝の産地は、
関東の競馬場は「つくば」から、関西の競馬場は鹿児島?だとか。
なるべく広〜い土地で、より競馬場に適した芝のできる場所を
常に探していたりするそうです。

後半の質問コーナーで出ましたが、
最近、雑誌の「優駿」でも特集されたという、
〇×ターフ(名前失念)と呼ばれる、より凄い芝が出て来ているとの事。
気候の関係などで日本一芝コースが傷みやすい福島競馬場や、
東京・中山競馬場の3、4コーナー内側部分に
使用を開始しているそうです。

特に、福島競馬場を何とかするのが
JRAの中の人の悲願だそう。しかし、馬券マニアな人からは、
開催後半の
「外差し馬場(=内が荒れて、外を回った馬ばかり好走する)」の方が
簡単に馬券取れるのに、余計な事しやがって!
…と恨まれる(?)事もあるとか。

ダートコースについては、
まず馬場を平らにする「ハロー掛け」の機械のお話が。

ハロー車

↑で課長さんが指されている所に注目↓。

特殊な機械

↑ 砂の厚さを測る機械だそうです。JRAオリジナルの特許的発明とか。

↓ そしてこちらが、その測定メーター。今は9cmの砂厚が基本だとか。

測定機

常に内から外まで均質に…が、
JRAのダート馬場つくりの基本思想だそう。
地方競馬にはこの機械が無いそうなので、減った所に足していく形
(かも知れないと課長さん推測)のため、内が深い・浅いと言う
誤差が出るのかも知れないようです。

↓そのダートコースの砂は、
 確か関東は青森の六ケ所村?から取ってくるそう。
 毎回全部を入れ替えていると、
 新たな砂を運んでくる運搬コストが高いので、
 しっかり洗って再利用しているそうです。
 運搬コストは、極力ぎりぎり近くの港まで船で運んできて、
 車に乗せる距離を最短にしているそう。
 関東では船橋、関西では西宮とか。

ダート洗浄機

↓ この砂洗いですが、理科の実験のような
  土を水の中に放り込むと下に重い砂が溜まって
  軽い泥部分が浮くことで分離完了…の仕組みを、
  大きな機械でやっているという、極めてシンプルなモノとの事です。
  小・中学校などの社会見学に良いかも知れませんね。
  生活科!総合学習!

洗い終わった砂


↓そして、美浦トレセンに展示されているという
 コース断面図模型を見ながらの解説に。

実物解説

↓実際の素材サンプルを
 観覧客の手元で回覧させて頂けました。
 コーヒーカップに入ってます。
 持ちやすくて次の人に回しやすく便利でしたが、
 そこはかとなく、不思議な絵に。うっかり飲んでしまわ…ないですね。

 この写真はウッドチップです。
 採ったばかりなのか、やや湿ってます。

コーヒーカップで提供

↓ 次に回ってきた、ポリトラックの素材。
  電線の中なんかに使うもの…と言われてましたが、
  えらい色々混じってますね。
  これこそ本当に、食べ物みたいに見えなくもないですか!?

ポリトラック、見本

↓ ダートコースの砂です。
  以前、京都競馬場での馬場開放イベントの際にもらってきた砂は、
  もっと砂利っぽい部分が少ない、
  綺麗なまっ白い砂だった気がしますが…。

ダートの砂、見本

そういえば、この素材が袋に入ったモノを
イベント終了後の抽選会で景品としてプレゼントされていました。
「帰る途中に捨てないでね!」と高田さんも自虐的でしたが、
確かに意味を知らない人が見ると
使い道がないですしねぇ。
個人的にはポリトラック袋が欲しかったかもです。


↓イベントの最後に予想コーナー。
 造園課の高田さんは予想行為ができない身分なので、
 司会の小島さんの予想です。
 …あんまり、今日の企画に関係ない!?

コジトモさんの予想10.3.11


最後に、展示模型全4基を載せときます。

.Ε奪疋船奪
さすがに木の層が厚いですね。
この木のコストが掛かり過ぎるので、海外ではオールウエザーと
一般に呼ばれる人工的な素材に切り替えが進んでいるとか。
見本2

▲櫂螢肇薀奪
そういえば、業者さんによって「オールウエザー」でも
呼び方がバラバラだそうです。こないだのドバイのも
「タペタ」って言ってましたし。
材質もバラバラだそうで、試してみないと
適性は一切分からないそうです。
見本1

ダートコース
クッション砂の下に色々ありますね。何でしょう?
…すいません、詳細は私の聞き損ねです。
見本3

ぜ妊魁璽
山砂部分のクッションを良くして、馬の脚に優しくしているそうです。
「馬の脚に負ける(程度の)馬場」が理想だそうです。
良いタイムが出る堅い馬場では、馬が壊れてしまいます。
見本4


なかなか、貴重なお話を聞かせて頂けました。
おまけネタを。

★今の9cmのダートコースでレコードを出した奴は凄い。

クロフネなどは課長さんも直に見てて
9cmの砂で過去のレコードを破った「怪物だ」とビビったそうです。

★内の方が伸びたりする、不公平な馬場多くない?と質問。

基本的には内外を公平に作っている。
コースロスと馬場の良し悪しの相関関係でそう見えるのでは?

★某N騎手は「今日ローラー掛けた?」と聞いてくる。
 掛かっていると知ると、
 「じゃあ午前中は大丈夫だな♪」と不敵な笑みを浮かべる…とか。

★武豊騎手などは、きちんと早朝に馬場を歩いて確認するそう。
 しかし、まったく見に来ない騎手もいるとか。…誰やそいつは!

★冬場の雨の日、ダートコース用の凍結防止剤が
 流されてしまうのでもったいない。
 そのため凍結対策は、夜中にハロー掛けして
 ダートコースをかき混ぜて凍らせないようにする。

★そのため、冬場は馬場を凍らせないように、
 夜中も寝ずに監視しているそうです。
 凍らせたら高田さんらのクビが飛ぶ(!?)そう。

 …これから、冬場の雨っぽい日には
 高田さんの事を思い出すように(!?)します。
 あぁ、お疲れ様です…と。

★質問コーナーに収まりきらなかった分、
 終了後に個別アタックしていた人もけっこう多数。
 さすがマニアなお客さんたち。真剣過ぎる。
 まぁ確かに、我々が普通には知らない事なのに、
 直接、馬券にも絡んでくる要素ですからね〜。
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